日本駅巡り紀行

京阪電鉄800系

[ 800系 ] 京阪電気鉄道 京津線・京都市営地下鉄東西線用

800系は京阪電気鉄道の通勤型車両。京津線専用の車両で、京津線御陵〜びわ湖浜大津間と同線に直通する京都市営地下鉄東西線で使用される。ミニ地下鉄や併用軌道に乗り入れられる比較的小型の車両でありながら、逢坂峠越えの急勾配・急曲線やワンマン運転、自動運転に対応する機器を搭載し、日本の鉄道車両の中でも特に高価な車両の一つと言われる(車体長1mあたりで比べると同時期の新幹線よりも高い)

普通鋼製車体で、車体長16.5m、片側3扉。4両編成を組み、大津市内の併用軌道乗り入れについては車体長に対する特認を得ている(法令では原則として30m以上の列車が併用軌道に乗り入れてはならない)。シングルアームパンタグラフ、IGBT素子VVVFインバーターなどの新機軸を京阪で初めて採用し、また東西線内でのホームドアへの対応のためATOが搭載されている。

導入当初は水色を基調としたオリジナル塗装を纏っていたが、2010年代後半に京阪線普通車と同様の緑基調の塗装に塗り替えられた。内装は中間車がロングシート、先頭車が1+2列のクロスシートで、9000系をベースとしている。

外観

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 813-814編成 御陵方より 上栄町〜びわ湖浜大津にて 2024/01/27
4両編成で大津市内の併用軌道区間を走る。軌道運転規則の定める30mを大幅に超える66mでの併用軌道乗り入れにあたり、特認を得る条件として1両あたり片側3か所の車幅灯が取り付けられている。

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813-814編成 御陵方より 上栄町〜びわ湖浜大津にて 2024/01/27
デザインは同時期に登場した9000系などに近い部分が多いが、尾灯の形状などは本形式に特有。塗装は京阪線に遅れて新塗装へと変更された。

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 大谷に進入中
併用軌道だけでなく、最大61パーミルの勾配区間にも乗り入れる。そのため、全車電動車の編成となっている。

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 側面
車体長16.5mで京阪線に比べるとコンパクトだが大津線の在来車よりは大型。

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 パンタグラフ
京阪初となるシングルアーム式で、中間車に1台ずつ付いている。

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 側面行先表示器
行先表示器は3色LED式。

内装

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 中間車車内
車体限界が狭い路線を走るため、客室の幅も狭い。中間車はロングシート。

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 車椅子スペース・優先席
各車車端部の内1か所は優先席と車椅子スペースとなっている。優先席は吊り手のストラップが赤いだけでモケットの色は変わらない。

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 ロングシート
座席モケットは青色で、袖仕切りは大型化されていない。座面と背もたれが分離しているのが特徴的。

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 先頭車車内
両先頭車はセミクロスシートで、扉間が1+2列のクロスシート。転換式ではなく固定式の座席で、中央の扉を境に車端部を向く集団離反式の座席配置となっている。

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 クロスシート
モケットはロングシートと同じく青色、ヘッドレストカバーは黄色。前後の関が同じ方向を向いているため、それなりにリクライニングした形状となっている。

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 側扉
両開き戸で、扉の内側にも化粧板が貼られている。千鳥配置でLED式2画面の車内案内表示器が設置されている。

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 京阪式跳ね上げ吊り手
扉の前の吊り手は掴んでいないと跳ね上がる京阪式。

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 先頭部

旧塗装

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 旧塗装
2017〜2021年に塗装変更されるまでは、パステルブルー・灰白・刈安色(黄色)の3色を用いたオリジナル塗装だった。

・形式のデータ
沿革 1997/10/12:全編成営業運転開始
編成数・両数 4両8編成(2025年11月現在)

・ページのデータ
取材:2017/03/14・2024/01/27
公開:2025/11/03
更新:公開後未更新

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